血液型占いはどうやって生まれたの?
血液型占いを最初に世に広めたのは、能見正比古さんという文筆家です。
1971年、彼によって血液型占いに関する著作が発表されました。
しかし血液型で性格を判断するという、元のネタ自体は現代で言うお茶の水女子大学の大学教授が考えたものです。
当時入試に関わっていた古川竹二教授は、生徒に対して成績や学力だけでなく、内面も見るべきだと思ったのでしょう。
その考え方自体は、今と通じるものがありますね。
とにかく古川教授の論文があったからこそ能見正比古さんが血液型占いを確立させ、メディアなどで多くの人々に伝えていったのです。
そんなわけで、血液型占いの発祥の地は日本。
むしろ韓国や台湾など、日本から近い国では多少知られているものの、その他の国では残念ながら血液型占いは信じられていません。
この理由の一つとして挙げられるのは、日本人が比較的血液型のバランスがとれていることです。
他の国では圧倒的にO型が多かったり、B型が多かったりと国ごとに偏りがあるためです。
国の8、9割が同じ血液型なら、性格診断もなにもない気がしてきますよね。
よってこんなにも血液型占いが流行ったのは日本だけ。
海外で血液型占いの話題を出しても、盛り上がることはあまりありません。
それどころか、自分の血液型を知らない人が少なくない国もありますので、話題には気をつけるといいかもしれませんね。
血液型占いの信ぴょう性は?
海外で信じられていなくても、日本では血液型占いが有名なのは事実。
では、実際どの程度当たるのでしょうか。
血液型占いは、なんと科学的には証明されていません。
従って、科学的には単なる思い込みだと思われている学者も少なくないのです。
血液型占いで指摘される性格は、誰にでもあてはまるもの。
そう考えられているんですね。
しかし、血液型によって保有する免疫やかかりやすい病気があるという点では、全く関係ないわけでもありません。
そういった免疫力から生活習慣が生まれ、それが性格にも影響を受けるという捉え方も出来るからです。
よって科学的根拠はないものの、性格診断をするのに役立つこともある、とも言えるでしょう。